暑い休日
娘が広島を離れ いつもの穏やかな日曜日
賑やかな蝉時雨に打たれながら 畑へと一歩踏み出す
午後の容赦ない日差しに目眩を感じながらも
見回せば妻と息子が精をだしている
今ではいつもの風景
この風景 30年前に息子の立場で眺めた記憶がある
あの日 親父もお袋も同じようにささやかな幸せを感じていたのかもしれない
お互いが少しは休めと気遣いながら 黙々と畑の手入れが続く
夏野菜の収穫 草刈り 秋への準備
滴り落ちる汗が心地良ささえ感じる ある夏の日曜日
周りの景色は様変わりしたものの
我が家の夏の一日は 30年いや50年前と同じなのかもしれない
決して守るべきモノではないとしても
変わらない 形のない幸せを残してくれた
親父とお袋に 初盆を前にあらためて感謝したい
そして妻と息子へ 暑い中お疲れさん そしてこれからもよろしく